全日本女子バレーボール監督 真鍋政義は平成の黒田官兵衛だ! 

 真鍋監督率いる全日本女子バレーボールチームが、現在開催中のワールドグランプリ大会で強豪ロシア、トルコ、中国を連破し、今日、ベルギーを下して四連勝。明日、金メダルをかけて世界ナンバー1のブラジルと対戦する。10センチ以上の身長差、外国人特有の体力、馬力の差が、何度も何度もメダルに手が届きそうになりながら、ことごとく跳ね返され続け、そのたびに私は、もう日本はこれが限界ではないのかと思うようになっていた。しかし、ついに真鍋ジャパンは銀メダル以上を確定させた。戦った選手個々の能力はもちろんのことであるが、今回の勝因は、なによりも真鍋監督の用いた世界で初めての戦法によるところが大きい。心から賞賛の拍手を送りたい。今回戦った外国チームは、初めて見た日本の戦法に動揺しているのが一目瞭然だった。まるで昔の忍者の分身の術にかかったように、どこから打って来るのかわからないという戦法に戸惑い続けた。外国人と比べて致命的とも言える体力差をものともせず、ほとんどの人が不可能と思えることを可能にした。まるで戦国の世の天才軍師と言われた黒田官兵衛そのものではないか。明日の結果はどうなるかわからないが、見る人に感動と勇気を与えてくれる真鍋監督と選手に感謝したい。