地球温暖化

幼稚園児がひとり取り残された 誰も気づくものはなかった 

真夏の太陽の下で、50℃にも上がる狭い自動車の中に 

苦しみ、もがき、泣き叫びながら 

親にすら手を差し伸べられることもなく、幼いいのちが消えていった 

思うたびに、たとえようのない無念さで 胸が張り裂けそうになる

 

しかし、思えばこの地球も同じようなものではないのか

逃げ場のない灼熱の自動車空間そのものではないのか 

人間は、この幼稚園児そのものではないのか 

逃げ場のない地球という空間の中で

思想、宗教、人種など 

あらゆることを都合よく正当化して、世界中で争いは絶えない

 

だが、この間にも絶え間なく、絶え間なく地球の温暖化は進んでいる 

この空間に閉じ込められたまま、気づかないままに、脱水症状はますます進み 

やがて、声を出すことも、立ち上がることも出来なくなったとき 

はじめて人間は自分の居場所のなくなっていることに気づくだろうが

 

それではあまりにも悲しすぎる 

いま、気づきさえすれば 

いま、あらゆる争いをやめて素晴らしい人間の知恵を結集すれば 

この地球に、脈々と歴史を刻んできた人間のいのちを奮い起こす

快い冷風を送ることも出来るだろうに

f:id:hamachan1013:20110101150834j:plain

             

 

 

Powered by FC2.com

十五のこころ

 お盆 久しぶりに田舎の中学の校庭に来て見た

誰もいない校庭に 真夏の太陽だけが照りつける

昔の、古びた木造の公舎も講堂も、そこにはない

真新しい鉄筋の公舎と体育館を目の前に

いまさらながら、早すぎる時の流れを思い知る 

花壇の石垣に腰掛けて、ひとり校庭を眺めていると

遠い昔の記憶がただ懐かしくよみがえる

 

先輩にしごかれて、泣きながら何周も何周も走らされた校庭

硬いコンクリートの上で何十分も正座をさせられた校庭

胸の皮膚がすりむけて、ユニフォームに血がにじんでも

小石まじりのコートでひたすらバレーボールを追い続けた校庭

 

日が落ちて、もうボールが見えなくなる頃に

くたびれ果ててひざをガクガクさせながらやっと家路に着く

そんな中学時代だった

 

目の前を気持ちよさそうに、スイスイと赤とんぼが飛んでいく 

そういえば、いまどうしているのだろうかな

陸上競技大会のの合同練習で、ひと夏だけ一緒に練習した彼女

練習が終わると、学校の坂道をいつも一緒に帰ったものだ

 

その頃も今日と同じように赤とんぼが飛び交っていた 

夕陽に映える彼女の姿はまぶしいほどに輝いていた

十五歳の私のこころをときめかせた彼女も

今はもう、いいおばあちゃんになっているのだろうな

 

国宝姫路城(白鷺城)や大河ドラマの軍師黒田官兵衛で今人気の姫路市に“ろっぽんぎ”があります!

   ろっぽんぎと言っても、東京の六本木のような地名ではありません。

「スナック ろっぽんぎ」なのです。お店は姫路市駅前町でJR姫路駅から歩いて5分とかかりません。屋号は一見派手そうな「ろっぽんぎ」ですが、営業歴も長く落ち着いたお店です。壁にグラシェラ・スサーナのサイン入り色紙が掛かっ ています。グラシェラ・スサーナが姫路を訪れた時にもらったサインだそうです。お店でマイクも使わずにアカペラで歌ってくれた歌声は今でも忘れられないそうです。色紙の色を見るとお店の歴史を感じます。カラオケ大好きで上手なお客さんが多く、いろいろな歌を聴くことができます。お客さんの年齢層はどちらかと言えば高めで、艶歌歌手が多く、懐かしい昭和のにおいのするお店です。そのせいか、若い人が歌うと特に拍手が大きくなります。ママさんをはじめ、スタッフはみんな明るく気さくで安心して利用のできる良心的なお店です。

f:id:hamachan1013:20030101000146j:plain

国宝 姫路城(白鷺城

カープ負け、虎負け空に秋の風吹く!

 今日の私の一句である。広島も阪神も、強い巨人の猛突っ張りを押し返せず、ついに土俵際まで追い詰められた。この大勢となっては、もはや奇跡でも起きない限り押し返すことは無理だろう。我が虎キチとしては、まことに悔しいかぎりである。今年は、戦力的に見ても優勝などには手が届かないと思っていたので、悔しいが、二位になっても、三位になっても、それが現在の実力だと思う。これからはシャカリキにならずにゲーム観戦ができるので、それもいいかなとも思っている。今の阪神は、要するに力負けしているのである。速い球についていけない。虎キチとしては、力でねじ伏せられて負けたという負け方が一番悔しい。しかし怪我の功名というか、今シーズンは主力選手の怪我のおかげで、来年に期待できる若手選手の台頭もあった。新人の梅野捕手も、今年一年の経験をバネにして、さらに大きく成長してくれるだろう。阪神タイガースの興行収入も、ここまで頑張ってきたのだからほどほどに儲かっているだろう。来年の補強は、お金に糸目をつけずに巨人に力負けしない投手・打者の補強をしてもらいたいものだ。投手の補強は絶対に必要である。ビビリまくってボールばかり投げて、挙句の果てにホアボール。ランナーを増やしておいてドカンとやられるパターンを何回見たことか。もっと図太い神経のピッチャーが欲しい。

拝啓 警視総監様!

 先日、テレビで「250億円をだまし取ったオレオレ詐欺集団の実態」の報道を見た。神奈川県警の情報提供により報道されていたもので、詐欺集団の実態を明らかにして、改めて国民に詐欺に引っかからないよう警告を発信するという目的で報道されたものだろう。その手口は実に巧妙で、しっかりと組織化され、捕まえられるのはせいぜい出し子といわれる末端組織員がほとんどであり、組織のトップにたどり着くことなどはほとんど困難で、顔を見ることすら出来ないだろうということだった。しかも、組織の幹部は20代から30代の大学卒の高学歴者が多いとも言われていた。私はこの番組を見ているうちに、だんだん腹立たしくなりました。悪いのは人の財産をだまし取る詐欺集団であるのに、現状ではとても手におえないから、自分のことは自分で守るようにと言われているように感じたのです。高学歴の詐欺の指導者や透明人間のような組織のトップを美化するような報道のように思えてきて情けなくなりました。悪は悪です。学歴など関係ありません。ただ悪賢いというだけのものです。偉い政治家は、「国民の命と財産を守るのが責務」であると事あるごとに口にしますが、今こそ国民のかけがえのない財産を守ることに全力を上げてもらいたいものです。人が足りないのであれば、全国の無駄な事業をことごとく廃止してでも人員を確保して、日本の隅々まで目が届くようにすべきだと思います。退職警官を再任用して交番に張り付け、独居老人宅の巡回指導をさせたり、市役所や福祉事務所、社会福祉施設、民生児童委員、自警組織などと綿密なネットワークを作って組織的に対応すべきです。詐欺師集団の悪の言い訳に「政治が悪いから」と言わせておいていいものでしょうか。高齢化社会の弱点を悪用する卑劣な犯罪の撲滅に全力で取り組んでいただきたいものです。

全日本女子バレーボール監督 真鍋政義は平成の黒田官兵衛だ! 

 真鍋監督率いる全日本女子バレーボールチームが、現在開催中のワールドグランプリ大会で強豪ロシア、トルコ、中国を連破し、今日、ベルギーを下して四連勝。明日、金メダルをかけて世界ナンバー1のブラジルと対戦する。10センチ以上の身長差、外国人特有の体力、馬力の差が、何度も何度もメダルに手が届きそうになりながら、ことごとく跳ね返され続け、そのたびに私は、もう日本はこれが限界ではないのかと思うようになっていた。しかし、ついに真鍋ジャパンは銀メダル以上を確定させた。戦った選手個々の能力はもちろんのことであるが、今回の勝因は、なによりも真鍋監督の用いた世界で初めての戦法によるところが大きい。心から賞賛の拍手を送りたい。今回戦った外国チームは、初めて見た日本の戦法に動揺しているのが一目瞭然だった。まるで昔の忍者の分身の術にかかったように、どこから打って来るのかわからないという戦法に戸惑い続けた。外国人と比べて致命的とも言える体力差をものともせず、ほとんどの人が不可能と思えることを可能にした。まるで戦国の世の天才軍師と言われた黒田官兵衛そのものではないか。明日の結果はどうなるかわからないが、見る人に感動と勇気を与えてくれる真鍋監督と選手に感謝したい。

夕立のあとで

 ウオーキングの途中で、空が急に暗くなって、雷鳴がとどろき、突然大雨が降り出した。あわてて道端の、屋根と腰掛だけある休憩小屋に飛び込んだ。一時間半ほど雷鳴と大雨の中に閉じ込められたが、雨は不思議なほどピタリと止んだ。再び歩き出すと、しばらくして、また真夏の日差しが容赦なく照り付け、体中から汗が噴き出るような真夏日になった。たまらずに木陰に入って、ベンチに腰掛けて汗を拭いた。雷雨の時には全く聞こえなかった蝉の大合唱が始まっていた。じっと聞いていると、イライラしてくるほどだ。しかし、しばらく聞いていると、あのうるさい蝉の気持ちも、何となくわかるような気がしてきた。蝉は、地中から這い出て、生きているのはせいぜい十日ほど、運の悪いやつは、蜘蛛の巣に引っかかって、まだ早死にするやつもいる。鳴き声も出さずにじっと木にしがみついていたら、もう二、三日は長生きできるかも知れないが、それでは、仲間の誰にも気づかれないまま死を迎えるかも知れない。目いっぱい声を張り上げて、「俺はここにいるぞ!」と自分の存在を主張しているのだろう。どれだけの蝉が子孫を残せることになるかな。人間社会もおなじようなものではないだろうか。自己主張をしなければ、気づかれることも少なく、やがて忘れ去られてしまう。

f:id:hamachan1013:20140819152425j:plain