お父さんが小っちゃくなった!

 秋分の日の連休に、お墓参りを兼ねて長女と次女がやってきた。もちろん、孫二人を連れて息抜きも兼ねている。娘二人のおしゃべりが隣の部屋から聞こえてきた。「お姉ちゃん、お父さん物凄く小っちゃくなったと思えへん?」、「思う、思う、顔も黒くなって、小さくなっているし、体全体が細くなってる。何か悪い病気になってるん違うやろか?」「来た時お父さんがソファーに座っているの見て、どこのおじいさんが来てるんやろと思って、よく見たらお父さんだった。」などと大笑いしながら話していた。聞いていた私は、「これでも毎日二時間のウオーキングして、老体に鞭打って健康づくりに努力しているのに何ということを。」と言いたかったが、言うのをやめた。子供が自分の親が小さく見えるのは、見た目だけで話しているのではなく、子供たち自身に人生に対して自信がついてきた証ではないかと思ったからだ。親が小さく見えるのは喜ばしいことだと思い、何となく安心した。この後、孫が階段から転んで落ちて、救急車を呼んで病院に運ぶハプニングもあったが、幸い大事には至らなかった。あれやこれやであわただしく秋分の日は過ぎた。